Radeon RX 6000のスペックが浮上。Navi22は40CU搭載し12GB
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10月28日にAMDより公式発表が実施予定のRadeon RX 6000シリーズですが、その一部ラインアップのメモリー構成や詳細スペックと思われる情報が一部判明しました。
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最上位のRX 6900XT (Navi21)は16GB、ミドルエンドモデル(Navi22)は12GBメモリー搭載
GPU関係のリーク情報を公開しているRogame氏のツイートによると、Radeon RX 6000シリーズの内最上位モデルに当たるRX6900とRX 68(or7)00のVRAM容量と思われるツイートをしています。
🧐
— _rogame (@_rogame) September 17, 2020
I've now got confirmation for both :
> Navi21 16GB VRAM
> Navi22 12GB VRAM
I have no idea if these are full die or cut down SKUs
ツイートの内容は非常にシンプルで、Navi21では16GB VRAMを搭載し、その一つ下のNavi22では12GBのVRAMを搭載するという内容です。現在、噂で出回っているNavi21、Navi22、Navi23ですが、もしこのVRAM容量が正しければ、Navi21から順に数字が大きくなればなるほどローエンドモデルになるという意味になります。また、Navi23のみここではあげられていない事から、登場は後になる可能性が高そうです。
RX 6900XT(Navi21)は256bit 80CU、RX 68(or7)00 (Navi22)は192bit 40CU搭載
Radeon RXシリーズをLinuxで動作させるためのドライバー的存在である『ROCm』バージョン3.8アップデートの中身でNavi21及びNavi22と思われるパラメーター設定情報から具体的な詳細スペック情報が逆算され判明しています。
判明したパラメーター設定情報
Parameter | Navi 10 | Navi 14 | Navi 12 | Sienna Cichlid | Navy Flounder |
製品名 | RX 5700XT | RX 5300 | ?? | RX 6900? | RX 68(or7)00 |
CU数 |
40CU |
22CU |
40CU?? | 80CU?? | 40CU?? |
gc_num_se | 2 | 1 | 2 | 4 | 2 |
gc_num_cu_per_sh | 10 | 12 | 10 | 10 | 10 |
gc_num_sh_per_se | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
gc_num_rb_per_se | 8 | 8 | 8 | 4 | 4 |
gc_num_tccs | 16 | 8 | 16 | 16 | 12 |
gc_num_gprs | 1024 | 1024 | 1024 | 1024 | 1024 |
gc_num_max_gs_thds | 32 | 32 | 32 | 32 | 32 |
gc_gs_table_depth | 32 | 32 | 32 | 32 | 32 |
gc_gsprim_ buff_depth |
1792 | 1792 | 1792 | 1792 | 1792 |
gc_double_ offchip_lds_buffer |
1024 | 512 | 1024 | 1024 | 1024 |
gc_wave_size | 32 | 32 | 32 | 32 | 32 |
gc_max_waves _per_simd |
20 | 20 | 20 | 16 | 16 |
gc_lds_size | 64 | 64 | 64 | 64 | 64 |
num_sc_per_sh | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
num_packer_per_sc | 2 | 2 | 2 | 4 | 4 |
このパラメーター設定では、Radeon RX 6900(Navi21)を示す『Sienna Cichlid』とRX 6800又はRX 6700 (Navi22)を指す『Navy Flounder』が新たに登場しています。
数字の見方ですが、赤の太字で記載された3行の数字をすべて掛け合わすとCUの数となります。また、理由は不明ですが、青の太字で書かれた数字を16倍にするとメモリー帯域幅になります。
また、紫太字下線は公式発表された製品の値です。
Radeon RX 6900XT (Navi21, Sienna Cichlid)の詳細スペック
『Sienna Cichlid』は最上位モデルであるNavi21である事は確定しておりRadeon RX 6900XTと呼ばれる見込みです。
CU数は計算すると80CUとなり、過去に出回っている情報とも合致します。また、メモリー帯域幅は256bitとなり、過去に出回ったRX6900XTのエンジニアサンプリング品画像※のメモリー構成から推察されていたメモリー帯域幅とも合致しています。
※流出した画像では、PCBボードのハンダ付けが映っておりレイアウントは3+3+2の計8枚のメモリーチップがあると推察されています。このことから、メモリー帯域幅は256bitでは無いかと推察されています。一方でエンジニアリングサンプル品と言う事で最終製品はどのようになるか不明です。ひょっとしたらNVIDIAのようにメモリー両面実装も考えられます。
Radeon RX 68(or7)00 (Navi22 Navy Flounder)の詳細スペック
『Navy Flounder』はNavi22に当たり、Radeon RX 6800又はRX 6700と呼ばれる事は確実です。
CU数は40CUとなり、Navi21の半分のCU数となります。また、メモリー帯域幅は192bitとなります。性能から推察するに、競合するのはNVIDIAのRTX 3060となるスペックです。
Radeon RX 6000シリーズの情報は未だに断片的ではあるものの、発表まで1か月程度となったため徐々に様々な方面から情報が出現しています。
最上位モデルであるNavi21のメモリー容量と帯域幅、CU数からするとNVIDIAのRTXシリーズNVIDIAのRTX 3080と競合しつつ、RTX 3080とRTX 3070の隙間を埋める性能で販売を伸ばそうと考えているように見えます。消費電力や価格次第、商品の入手性次第ではRTXシリーズを大きく引き離す事が出来るかもしれません。
Navi22に当たる『Navy Flounder』では現行のCU数の数はRadeon RX 5700XTと同等ですが、RDNA2アーキテクチャーではワットパフォーマンスが最大50%向上すると事前に公式発表されています。このことから、現行と変わらないCU数であるものの大きなパフォーマンスアップが期待できると考えられ、ミドル・ローエンドモデルでも高い性能を期待できそうです。
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