AMD Radeon RX 6000シリーズのレイトレーシング性能判明

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10月29日に発表されたRDNA2アーキテクチャーを採用したRadeon RX 6000シリーズですが、初対応するレイトレーシング性能について少々気になる情報が出てきました。

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Radeon RX 6000シリーズは各CUにレイトレーシングコアと搭載

Radeon RX 6000シリーズでは、各Core Unit (CU)内に1つのレイトレーシング専用コアRay Accelerator(RA)を搭載しており、RX 6900XTでは、80CU=80RA、RX 6800XTでは72CU=72RA、RX 6800では60CU=60RAが搭載されています。

Microsoft DXRを使ったレイトレーシング性能が判明

AMDより

Measured by AMD engineering labs 8/17/2020 on an AMD RDNA 2 based graphics card, using the Procedural Geometry sample application from Microsoft’s DXR SDK, the AMD RDNA 2 based graphics card gets up to 13.8x speedup (471 FPS) using HW based raytracing vs using the Software DXR fallback layer (34 FPS) at the same clocks. Performance may vary. RX-571

翻訳

AMDが8月17日に開発中のRDNA2ベースGPUをMicrosoft DXR SDK内の"Procedural Geometry"を利用して性能を計測した所、ソフトウェアレイトレーシングでは(34fps)に対してレイトレーシング専用ハードウェアを搭載した場合、13.8倍の(471fps)のパフォーマンスを記録したとの事。

 

AMDはレイトレーシング性能について、上記のように発言しており、その中には具体的に何のテストで何fpsが記録されていたか記載されていました。

 

テスト機はRTX 3070と同程度のレイトレーシング性能を発揮

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この情報を基にwccftechでは、RTX 3080やRTX 3090を計測してみたところ、どのRX 6000シリーズかは不明ながらもテスト機ではNVIDIAのRTX 3070相当と言うスコアが出ています。

もしこのスコアがRadeon RX 6800であれば、RX 6000シリーズのレイトレーシング性能はNVIDIAとほぼ互角で、高いワットパフォーマンスを発揮する事になり全方位で高いパフォーマンスを持つGPUとなります。

一方で、これがRadeon RX 6800XTの計測結果であれば、NVIDIAの方が約30%程度程度レイトレーシング性能は上と言う事になりますので、レイトレーシングに期待するユーザーは少々落胆という事になりそうです。

ただし考慮すべき点としては、AMDが出した数字は2ヵ月前に計測された数字です。ハードウェアとしてはほぼ完成していたものの、ソフトウェアとしてはまだ未完であることは容易に想像が付くため、発売時にドライバーの最適化などが進めばここで示されている計測結果以上に性能が向上する事が考えられますのでより詳細な計測結果が出るまでレイトレーシング性能について判断はしない方が良さそうです。

 

Radeon RX 6000シリーズでは、初のレイトレーシング対応となりましたが性能面ではまだ謎が多いアイテムになります。ただし、RadeonとしてはNVIDIAの性能にぶつけてきている感があるので、期待も含まれますがレイトレーシング性能はRTX 3080同等か少し届かない程度に収まるのではないかと考えています。

 

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