Intelから『Xe-LP』を4基搭載したサーバー用GPUが登場

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Intelから最新の『Xe』アーキテクチャーを搭載したサーバー、データセンター向けGPUである『H3C XG310』が発表されました。Intelがこのようなサーバー、データセンター向けGPUを発売するのは初めての試みになります。

Intel初のサーバー・データセンター向けGPU

Intelが11月11日に、サーバー、データセンター向けに初めてGPU製品である『H3C XG310』をリリースしました。現在、中国のTencent及びUnitusに向けて出荷を開始したとの事です。

 

8GB LPDDR4を搭載するGPUコアを4つの搭載。並列で4 GPUを接続可能

Intelの『H3C XG310』はTiger Lakeなどに搭載されている『Xe-LP』コアを4つ搭載したGPUになっており、各『Xe-LP』には8GBのLPDDR4が搭載されており、合計で32GBのメモリーを搭載しています。具体的な消費電力については記載は無いものの、8pin電源が1つ必要との事ですので200W程度になると考えられます。

クラウドゲームでの性能をアピール

Intelの『H3C XG310』の用途は主にリアルタイムビデオストリーミングやクラウドゲーミングでの大量のトランスコード用途での利用が想定されています。

Intelが公式発表した際には、クラウドゲーミングでのパフォーマンスが例として挙げられています。

1つの『H3C XG310』を搭載するサーバーでは重めのAndroidゲームで60ユーザーに720p 30fpsでストリーミング、最大構成である4つ搭載した状態では240ものユーザーに同時ストリーミングが可能となる性能を持ち合わせているとの事です。この性能はIntelによると非常に高い性能との事で、消費電力の低さなどでランニングコストはNVIDIAのデータセンターソリューションより低いとの事。

 

Xeアーキテクチャーについては、性能が抑えられたXe-LPからゲーミング向けのXe-HPG、HPC向けであるXe-HPとXe-HPCとスケーラブルである事が売りになっています。今回発表されたH3C XG310では性能が抑えられたXe-LPを4つ搭載する事で、消費電力量を抑えながら軽いストリーミングを熟すように作られているようです。今後、Intelとしてはストリーミングなどを見据えてサーバー向けGPUを強化する方向のため、今後このような製品が多く登場すると見られています。