AMD Ryzen 9 5950X、Passmarkシングルスレッド性能で1位獲得

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『Zen3』では『Zen2』に対してIPCが19%向上し、シングルスレッドパフォーマンスが向上したと公式発表の場で謳われていましたが、PassmarkベンチマークでRyzen 9 5950Xがトップに君臨しました。

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Ryzen 9 5950X Passmarkシングルスレッド性能で1位獲得

数日ほど前に、Passmark上のシングルスレッド性能ランキングにて、Ryzen 5 5600Xが3455pt*を獲得し、Intel Core i9-10900Kのスコアである3176pt**を越え、1位になりました。

誤記がございました。コメントをくださいました方へ感謝申し上げます。

*3693pt⇒3455pt **3455pt⇒3176pt

しかし、ハイエンドラインアップであるRyzen 9 5950Xがランキングに登場し、更に高いスコアを叩き出し、1位となりました。

シングルスレッド性能はIntel Core i9 10900Kの16%増し

Passmarkのシングルスレッド性能のランキングではIntel製CPUが上位を占めていましたが、『Zen3』Ryzen 5000シリーズの登場で大きく変動しそうです。

Ryzen 5 5600XではIntel Core i9 10900Kに対して8%増しのスコアを記録していましたが、Ryzen 9 5950Xでは16%増しのスコアを記録しています。

『Zen3』Ryzen 5000シリーズ発表の際に、強調されていたシングルコア性能ですが、ベンチマーク結果を見る限り、期待通りの性能であると言えます。

 

マルチスレッド性能はRyzen 9 3950X比で16%増

Ryzen 9 5950Xは16コア搭載していますが、マルチスレッド性能は45564ptを記録しています。『Zen2』Ryzen 9 3950Xが同じく16コアを搭載して39279ptである事から、Ryzen 5950Xは16%もの性能向上を果たしています。

Ryzen 9 5950Xとは関係ありませんが、Threadripperシリーズは『Zen2』世代でも64コアモデルは88673ptを獲得しています。Ryzen 9 5950Xと同様に『Zen3化』で16%もの性能向上を果たせれば大台である10万Ptを越えのCPU登場も現実になりそうです。

AMD Ryzen 9 5950X Desktop CPU_Passmark Multi-Core

Geekbenchでも登場。ベンチマーク中は最大5GHzで動作している模様

Ryzen 9 5950XのベンチマークはGeekbenchでも登場し始めています。ここでもスコアは『Zen2』3950Xに対して約15~20%程度の向上が記録されていますが、注目すべきは動作クロックです。一部のスコアでは、CPUのクロック周波数の平均値が5GHzを記録しており、高いクロック数でも動作が可能である事が読み取れます。

もちろん、これらは発売前の情報で、どのような構成のPCかは不明です。そのため、正確なスコアは正式発表後に解禁されるレビューでベンチマークスコアやオーバークロック耐性などを確認する必要があります。

 

発表会の場で、IPCの向上は大々的に謳われていた事だったため、ベンチマークスコアの上位を獲得するというのは正直、期待通りと言った所だと思います。

ただ、実際にグラフやスコアで性能を見てみると、CPU性能のスタンダードが1段上がったという印象を受けるぐらいにスコアが向上しているのが印象的です。

これだけ、大きく性能を伸ばす事が出来れば、AMDはしばらくの間、CPU市場では大きくシェアを伸ばし続ける事になると考えられます。一方で、インテルは新商品が2021年上半期中にリリース予定の『Rocket Lake-S』まで登場しない事になるのでまだまだ厳しい戦いを強いられる事になりそうです。

 

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